お客様インタビューVOICE

事例紹介CASE

株式会社ゼンリン 様

ZENRIN ALL STARS FESTIVAL ~ゼンリン ゼンインがヒトツになる日~

西日本総合展示場 新館(福岡県北九州市)

―周年イベントが人材育成・企業文化醸成へとつながる―

地図情報のデータベースやコンテツを提供している株式会社ゼンリン。2018年7月に『ZENRIN ALL STARS FESTIVAL』と銘打ち、約3,000名のグループ社員が一堂に会する創業70周年のスポーツイベントを開催した。同社初となる大規模な周年イベントをいかに運営していったのか、主催者を務めた、木本光就氏、立花美津子氏にお話を伺った。

社員の一体感を醸成するために

立花氏:社長の想いとして皆を集めて何かやりたいという話は以前から出ており、70周年のタイミングでイベントを実施することにしました。「周年イベントをやろう」というのは約2年前の20169月くらいから動き出していて、イベント16カ月前の20174月に私が前任から担当を引き継ぎました。社長の強い想いがきっかけでしたが、「決定事項だからやる」というスタンスで実行してはいけないと考えていました。社長には、従業員にプラスになるような取り組みにしたいという思いがありました。でも、それを押し付けてしまうとそんな思いも逆効果になることを、一社員として重々わかっていたので。

 

木本氏:イベントの大きな目的は一体感の醸成ということでした。「同じ場所に全員が集まって一体感を生み出したい」と。だからこそ、トップダウンではなく、参加者全員に「自分ごと」として捉えてもらうことが大切だと考えていました。

 

立花氏:また、周年をきっかけに会社の文化・空気を変えたいということがあり、このイベントはそのための投資という位置付けでもありました。ですので、単純に集まってお祭りをするということではなく、社内の活性化につながるものにしようと考えていました。

社長が常に言っているのは、「感動という組織文化を醸成したい」ということ。一生懸命頑張ったとか、皆で何かを達成したとか、このイベントを通じて全員でそういった体験をし、会社の空気を変えていきたいという想いがありました。

 

分厚い企画書に感じた熱意

立花氏:どのようなイベントにするか、当社にとって一番良いプログラムはどのようなものか、いろいろな人に話を聞いて回りながら一から企画しました。

最終的には、運動会のように皆で競うものが良いだろうという結論に至りました。シンプルでわかりやすく、誰しもが過去に経験したことがある。全国各地から集まるだけでも大変なので、内容はシンプルに考えたほうが良いだろうということで、スポーツイベントをすることに決まりました。

「スポーツイベントをしよう」となったときに、移動・宿泊の面で相談していたJTBから、グループ会社のJCDを紹介してもらいました。印象的なのは、はじめてJCDの担当者の方にお会いしたときに、こちらがまだ何も言っていないにもかかわらず、分厚い企画書を提出してくれたことです。その熱意に驚きつつも、ここに頼めば間違い無いだろうと確信しました。また、担当してくれた方々のキャラクターもはつらつとしていたので、「この人たちにならイベント任せても大丈夫だな」と感じましたね。

 

主催の「やりたい」を本気で考えてくれるJCDの姿勢

立花氏:JCDの方々は一つ相談すると様々な視点の提案をくれるんですね。それから、絶妙な積極性で関わってくれる。うちの会社としては「こうやりたい」という想いもあるわけで、そこをちゃんと受け止めて頭ごなしに「無理だ」とは言わない。こちら側でちょっと無理かなと思う難しい要望でも、できる方法を一生懸命考えてくれました。

 

木本氏:それから、こちらの要望をすべて鵜呑みにして実行するのではなく、プロとしてのいろいろな経験値から最適解を示してくれる点もありがたかったですね。ときには「それだと盛り上がりに欠けます」とか「一体感という目的からずれてしまいます」という指摘をしていただき、その理由についても納得できる説明をしてくれました。

 

立花氏:こちらもはじめての経験なのでどうすれば良いのかわからない点が多い、そんななかJCDからは「これはこうしたほうがいいです」という風に的確なアドバイスをいただき、そこで主催者側が検討し直すという関係性ができていたのが良かったですね。

 

木本氏:「こっちは素人だから思いつきでどんどん言うよ」という感じだったのですが、JCDはそれを全部受け入れたうえでプロの視点でアドバイスをくれるんですね。そういう関係性はとても良くて、こちらも「あのとき言っておけばよかった」というフラストレーション感じずに想いを全部発散できました。

 

現場のモチベーションをいかに上げていくか

立花氏:最終的には5名のメンバーで主催を務めましたが、企画段階では私を含めて二人だけでやっており、情報発信が月1回程度にとどまり、充分とは言えませんでした。その後、イベントまで4カ月を切った2018年4月から木本のように拠点を知るメンバーが加わったことで、現場の温度感を踏まえた情報発信を増やせた感じです。

 

木本氏:私は3月までは営業現場の所長をしていました。当時の現場ではイベントについて「何かするらしいよ」くらいの認識しかなく、あまり肯定的ではない意見もありました。主催者としてはそういう意見も聞かないといけないなという風に思いましたね。しかし、我々だけですべてをフォローしていくことは不可能。そもそも現場に盛り上がってもらわなくては意味がないので、主催者側で全部をしようとするのではなく、現場の人が盛り上げる仕組みも作っていこうと考えました。

 

立花氏:スポーツイベントなのでチームを作って、リーダーを立ててやっていこうというのは計画のなかに入れていました。ですので、現場の熱量を高めてもらうためにも、まずはリーダーを巻き込んで協力してもらおうと考えました。そこで、リーダーが集まるリーダー会議をやっていったんです。

 

木本氏:最初はリーダーですら懐疑的なところがあったと思います。しかし、リーダーと主催に壁があれば失敗すると思っていたので、「一緒にやっていこう」と、とにかくベクトルを合わせました。実際にイベントに近づくにつれ、我々が盛り上げるのではなくてリーダーが現場を盛り上げる、さらに周辺の人たちも互いを盛り上げる、というような連鎖ができてきたと思います。

 

JCDと共に育んでいったリーダーとの信頼関係

木本氏:リーダーとは、最低月1回はフェイストゥフェイスで会議をやることにしました。そもそも主催のメンバーがリーダーたちと面識がなかったり、リーダー同士の面識もなかったりしたので。壁を取り払うためにも、そこは直接顔を突き合わせてやろうと。

 

立花氏:リーダーたちとの会議にはJCDにも参加してもらいました。リーダーたちにもJCDの担当の方々に会ってもらうことで、プロジェクトチームとしての空気を作ることができました。これはとても良かったと思っています。

 

木本氏:イベントの準備や進行に関しては、リーダーと我々とJCDの三者間での共有や調整が必要になります。顔の見えない関係だとややこしくなってしまうので、そこはもう「一緒にやろう!」という感じで直接つながってもらいました。結局、リーダーたちが主催者よりもJCDの担当の方々と仲良くなったりして(笑)。そのくらい入り込んでいただいた。

そこからリーダーを通じて現場の温度感も変わっていきましたね。現場の人たちも「あいつがリーダーで頑張っているんだから、一つやってやるか」と。JCDのほうでも、主催は黒子に徹し、リーダーが目立つような進め方を考えてくれました。これはものすごく大きくて、「我々が直接盛り上げなくてもいいんだ、それよりも盛り上がるやり方があるんだ」と学べました。

 

盛り上がりを考慮したプログラムのコーディネート

立花氏:どちらかというとプログラムは詰め込みだったと思います。一人一回は絶対に出したいというのもあったので。もともとのベースはあったのですが、皆が自分ごとになってくると、あとからあとから「これがしたい」という発言も増えていきました。そこをうまくコーディネートして、飽きさせずにテンポよく進む形にまとめてくれたので、すごく助かりましたね。

 

木本氏:JCDがやってくれたことは“コーディネート”という言葉が一番合うと思います。ファッションに例えると、お客さんが「この服を着たい!」というなかで、本質的な要望を汲み取って「だったらこの色のほうが、この服のほうが合わせやすいですよ」と、うまくミックスしてくれた感じです。

 

立花氏:役員の競技などは、盛り上がりそうだと思っても主催のメンバーだと遠慮してあまり思い切ったことを提案しにくいというのもあります。最終的にはJCDに提案していただいた、馬の人形にまたがって競争してもらうという、けっこう激しい競技に出てもらいましたが、結果として役員が皆笑顔で参加してくれたし、相当盛り上がりました。

 

木本氏:主催者側としては、あの提案には躊躇もあったのですが(笑)、JCDに「やれば絶対盛り上がるから」と背中を押してもらい、それで私たちも腹をくくれた感じがありますね。変に気を使って盛り上がらなくなるくらいなら、ちょっとぐらい大胆なことにも挑戦して皆に盛り上がってもらったほうが良いだろうと考えられました。

 

 

 

感動の本番当日。緩急ある演出に涙する社員も

立花氏:イベントの前々日くらいに、JCDの担当者から「あとは僕たちがやるので、主催者の皆さんは楽しんでください」という心強いメールをもらいました。当日は悪天候で会場に到着できない社員がいる事態になったのですが、「イベントの進行はJCDさんたちに任せておけば、大丈夫」という信頼があったから、私たちも社員の対応に専念しようと割り切れました。そのおかげで、参加者にはイベントに集中して1日楽しんで過ごしてもらえたと思います。

 

木本氏:会場の盛り上がりはとにかくすごかったです。普通は“盛り上げ役”みたいなタイプの人ばかりが目立ってしまいがちですが、そういう人たちだけではなくて、普段あまり前に出てこないような人がすごくキラキラした表情で大きな声を出しているんですね。それを見たときには「主催者をやって良かった」と感じました。イベントの最後に、映像でその日の様子を流すという演出があったのですが、あそこで泣いていた社員も多かったです。

 

立花氏:イベントのコンセプトとして“感動体験”というのがあったのですが、そのコンセプトについては社員たちにとくに説明していなかったんです。感動は押し付けるものではないというのもあったので。でも、イベントを通じて自然と会場が感動に包まれていきました。緩急のあるストーリーが出来上がっていて、感動の意図をちゃんと汲んでくれているイベント構成になっていたんです。私たちも思わず泣いてしまいましたし(笑)。

       

 

イベント後に生まれた社内の変化

立花氏:イベント後に取ったアンケートでは、「うちの会社がこんなことできるとは思っていなかった」とか「この会社に入って良かった」とか「地域の運動会みたいなものを想像していたけどあれは立派なエンターテイメントだ」といった回答がいっぱい上がっていました。それぞれ現場に戻ってからもイベントで同じチームだった人同士が集まって飲み会をやっており、新しいコミュニティが社内のいろいろなところに生まれています。

 

木本氏:グループ会社も参加していたのですが、イベント以降は壁がなくなって互いに相談しやすくなったという話も聞きます。また、当社では社員が新規事業案をプレゼンする制度があるのですが、そこにイベントで一緒だったメンバーと企画を出そうという動きも出てきています。イベントでできた関係性が継続していて、なおかつ仕事上の新しい取り組みにつながっているんです。今回のイベントが投資でもあったということを考えると、その効果が現れ始めているのではないかと。

 

立花氏:リーダーと振り返りをしたときにも、リーダーたち自身がイベントで成長したという自覚を持っていました。それまでどちらかというと控えめな印象だった社員が、リーダーとしてすごい統率力と求心力を発揮していて、本人がそこで成長すると同時に、「彼にはこんな能力があったんだ」というのを周囲も知ることができました。今後の彼の会社人生は大きく変わったと思います。

 

木本氏:社員育成という効果に加え、本当はパワーを持っていた人が表に出たというのが大きいですね。それは会社の財産である人財という観点から見て、ものすごい成果だと思います。

 

感動という企業文化の醸成に向けて

立花氏:今回のイベントはあくまできっかけ。いかにこの気持ちを継続させていくか、「この会社に入って良かった、頑張ってやっていこう」という想いを瞬間的なものにしないことが大事かなと考えています。次にやるのが10年後だと時間が空き過ぎだろうという声もあり、新たな企画も検討しているところです。

 

木本氏:“感動という組織文化”の醸成というのが社長のこだわりでもあります。「感動を生む」ではなく、組織そのものが感動であるような会社にしたいという想いがあるんですね。文化となると、単発ではなく、継続してはじめて文化となります。イベントで生まれたつながりが何か会社の成長につながらないと、投資の回収にはならない。そして、それは短いスパンではなく、長いスパンで見ていかなければなりません。もしかしたら今回の8チームのリーダーが次期経営陣になるかもしれないですし。

 

立花氏:今回初めてイベントを経験したことで、こういったイベントの意義について社内にも認識ができました。リーダーには、上司はもちろん、仲間を巻き込む力、様々な調整力が必要になります。そのような側面から、イベント企画を人材育成としてとらえることができるようになったと感じています。

 

木本氏:今回のイベントで、01にできたという感じ。ここからがスタートですね。

 

 

今後、JCDに期待すること

立花氏:以前は、「イベントはどこに頼んでも同じ」と思っていましたが、今ではその考えは間違いだったと思っています。どんな業務にせよ、外部パートナーに依頼する場合、必ずしも良い関係が築けるとは限りません。そんななかで、JCDは今回のイベントをまるで自分の会社のことのように考えてくれ、とても良い関係でお付き合いさせてもらいました。それが結果的に今回のイベントを良いものにできた要因だと思います。

一緒に打ち合わせするのも楽しかったですし、他の主催のメンバーも「JCDと一緒に仕事ができたことは会社人生のなかで財産になっている」と言っているほど。良い経験をさせてもらいました。JCDはイベントに限らずモチベーションを切り口として事業を展開しているので、人材開発的なところでもいろいろと相談していきたいと考えています。

 

木本氏:JCDとの関係は“イベント運営会社と主催者側”ではなく、我々から見たらJCDの担当者も主催者なんです。そう言える関係性が良いイベントにつながったと思うので、是非、今回のような感動体験を他の多くの企業にも提供していってほしいですね。

  

 

会社概要

会社名

株式会社ゼンリン(https://www.zenrin.co.jp

事業内容 『知・時空間情報』の基盤となる各種情報を収集、管理し、
住宅地図帳などの各種地図、地図データベース、コンテンツとして提供。
また、『知・時空間情報』に付帯、関連するソフトウェアの開発・サービスの提供。
所在地

本社:〒804-0003 福岡県北九州市戸畑区中原新町3番1号

東京本社:〒101-0063 東京都千代田区神田淡路町2丁目101番地ワテラスタワー

創業 1948年(昭和23年)4月
資本金 65億5,764万円
従業員数 1,938名(2018年3月31日現在)

 

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