お知らせ

チーム・モチベーションはどう作られるか

 

部門や課は、一つのチームと言えます。そうしたチームのリーダーである中間管理職の方々からは、チームのモチベーションに関する様々な悩みをお聞きします。「忙しくて、チームの一体感が持てない」「最近少し、マンネリムードが漂っている」「円滑なコミュニケーションが取れていない」等です。

チームのモチベーションを高めるには、どうしたらいいのでしょうか
 
チームはメンバーにとって安全か

 メンバーがチームの中でモチベーションを持つにあたって、第一に必要なのは、安全性です。「このチームは、自分にとって安全な場所である」「行動を起こしても、怒鳴られたり馬鹿にされたり無視されたりしない」と思うことが、モチベーションの芽を育みます。

 当たり前のことのように思うかもしれませんが、安全性が感じられないケースが時々見受けられます。「みんな忙しそうなので、話しかけるのがはばかられる」「冷たい視線が怖いです」等は、安全でないチームで、よく聞かれるコメントです。

 基本的には、コミュニケーションの頻度と深さによって、かなり改善できる問題です。定期的に話し合う機会があり、お互いの仕事の状況を知ることで、忙しそうにしている人に声をかけたり仕事を手伝ったりする機会が出てきます。すると今度は、こちらから相談したり自分の提案を持ち掛けたりできるようになります。深くコミュニケーションをとり、相手の性格を知ることができれば、冷たい視線だという認識が単なる思い込みだとわかったりします。相手にもいろいろ事情があること、それぞれ異なる性格や価値観があると知ることが、チームの安全性を高める第一歩です。

 さらに、リーダーが率先して、互いを受け入れるムードを作りましょう。まずは、メンバーの発言を正対してしっかり聞くこと、発言に対し適切な対応をすることが大切です。正対せずに、他の仕事をしながら話をしたり、返事をしなかったり、意見を聞きっぱなしにするなどの言動は、チームを危険地帯にしてしまいます。

葛藤期、停滞期を乗り越える

 チームが長期間存続すれば、必ず、メンバー間の意見の相違などで葛藤が生まれたり、活性度が落ちて全体に不活発になる時期が出てきます。これはチームが発展していく1つのプロセスです。想定内のことだと認識し、対策を練りましょう。

 一つ一つの葛藤を解決したり、不活発の原因を取り除くとともに、ビジョンや目標を確認し、その達成度を実感することが有効です。チームとしてのビジョンや目標と、一人一人のビジョンや目標の両方についてできるとベストです。自分たちが今、どこに向かって歩いているのか、道のりのどこまで来たのかが体感できると、現在の状況を客観的に見られるようになります。個々の葛藤が、葛藤するべき意味があるものかを考えますし、不活発の原因にも気づくようになります。

チーム効力感を高める

 一人一人のモチベーションを上げるために、自己効力感が有効であることがわかっています。自己効力感とは、自分がこの仕事を遂行できるという見通しのことです。チームにも同じことが言えます。「このチームだったら、この仕事はやりきることができる」というチーム効力感を持てると、モチベーションが高まるのです。

 チーム効力感を醸成するのは、チームとしての成功体験です。目標の達成度の確認は、その意味でも重要です。さらに、他のメンバーの様々な能力や経験を知ることが必要です。チームとして多様な力があると実感し、チーム効力感につながるからです。時々、「うちのメンバーは、個性派ぞろいですから」と嬉しそうに話す人を見かけます。たぶんこの人のチームは、メンバーが互いの個性を楽しみ、協働し、成果を上げているのでしょう。チーム効力感の高いチームだと思われます。

 チームは一つの生き物のようなもので、変化し発達していきます。今のチームの状態を見極め、適切な対応で、チーム・モチベーションを向上させましょう。

 

 

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菊入 みゆき (きくいり みゆき)
菊入 みゆき
ワーク・モチベーション研究所 所長

モチベーションコンサルタント

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